膝痛は、加齢や運動不足だけでなく、様々な原因によって起こります。

痛みを我慢していると、歩行困難や日常生活に支障をきたす可能性もあります。

今回の記事では、膝痛の原因をわかりやすく解説します。

さらに、根本的な改善を目指すための方法をご紹介します。

膝痛の原因

膝痛には、大きく分けて外傷性と非外傷性の2種類があります。

外傷性

  • 捻挫
  • 靭帯損傷
  • 半月板損傷
  • 軟骨損傷
  • 骨折

ひざ痛の原因:外傷性 - わかりやすい表

原因説明症状対処法
捻挫膝関節の靭帯が伸ばされたり、断裂したりすることによって起こる。痛み、腫れ、熱感、可動域制限、音(カクカク、コキッ)安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法
靭帯損傷膝関節の靭帯が断裂したり、部分的に断裂したりすることによって起こる。捻挫と同様の症状に加え、強い痛みや膝のぐらつき安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法、場合によっては手術療法
半月板損傷膝関節にある半月板が損傷することによって起こる。痛み、引っかかり感、可動域制限、音(カクカク、コキッ)安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法、場合によっては手術療法
軟骨損傷膝関節の軟骨が傷つくことによって起こる。痛み、腫れ、熱感、可動域制限、音(カクカク、コキッ)安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法、場合によっては手術療法
骨折膝関節の骨が折れることによって起こる。強い痛み、腫れ、熱感、変形、可動域制限安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、ギプス固定、場合によっては手術療法

その他

  • 外傷性の膝痛は、スポーツや転倒などが原因で起こることが多い。
  • 外傷性の膝痛は、早期に適切な治療を受けないと、後遺症が残る可能性がある。
  • 外傷性の膝痛を防ぐためには、運動前に十分にストレッチを行い、適切な運動着やシューズを着用することが重要。

非外傷性

  • 変形性膝関節症
  • 関節炎
  • 腱炎
  • 滑膜炎
  • オスグッド・シュラッター病
  • パテラ脱臼

膝痛の原因:非外傷性 - わかりやすい表

原因説明症状治療法予防法
変形性膝関節症軟骨がすり減り、骨同士がぶつかり合うことで起こる。痛み、腫れ、可動域制限、音(カクカク、コキッ)保存療法(安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法)、手術療法適度な運動、筋力トレーニング、体重管理、正しい姿勢、バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス解消
関節炎関節の軟骨や滑膜に炎症が起こる。痛み、腫れ、熱感、可動域制限保存療法(安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法)、手術療法適度な運動、筋力トレーニング、体重管理、正しい姿勢、バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス解消
腱炎腱に炎症が起こる。痛み、腫れ、熱感保存療法(安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法)、手術療法適度な運動、筋力トレーニング、ストレッチ、正しいフォームでの運動、オーバーワークの回避
滑膜炎滑膜に炎症が起こる。痛み、腫れ、熱感、可動域制限保存療法(安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法)、手術療法適度な運動、筋力トレーニング、体重管理、正しい姿勢、バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス解消
オスグッド・シュラッター病膝下の骨(脛骨粗節)が突出し、炎症が起こる。痛み、腫れ、熱感保存療法(安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具)、手術療法適度な運動、筋力トレーニング、ストレッチ、正しいフォームでの運動、オーバーワークの回避
パテラ脱臼膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れる。痛み、腫れ、可動域制限保存療法(安静、冷却、圧迫、挙上、痛み止め、装具、理学療法)、手術療法筋力トレーニング、ストレッチ、正しいフォームでの運動、オーバーワークの回避

その他

  • 上記以外にも、膝痛の原因となる病気がいくつかあります。
  • 膝痛の症状や治療法は、原因や進行度によって異なります。
  • 膝痛にお悩みの方は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

※ 上記の情報はあくまでも参考であり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。

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膝痛の症状

膝痛の症状は、原因や進行度によって異なります。

主な症状は以下の通りです。

  • 痛み
  • 腫れ
  • 熱感
  • 可動域制限
  • 音(カクカク、コキッ)

膝痛の検査

膝痛の原因を特定するためには、医師による診察と検査が必要です。

  • 問診
  • 視診・触診
  • レントゲン撮影
  • MRI検査
  • CT検査

膝痛の治療法

膝痛の治療法は、原因や症状によって異なります。

主な治療法は以下の通りです。

保存療法

膝痛は、加齢や運動不足だけでなく、様々な原因によって起こります。

保存療法は、手術以外の治療法です。

痛みや炎症を抑え、膝機能を改善することを目的としています。

保存療法には、以下のような種類があります。

1. 安静

膝への負担を軽減するために、安静にすることが重要です。

症状が強い場合は、杖や松葉杖を使って歩行する必要があります。

2. 冷却

炎症を抑えるために、患部に冷湿布やアイスパックを当てます。

1回15〜20分程度、1日に数回行うのが効果的です。

3. 圧迫

患部を包帯やサポーターで圧迫することで、腫れや炎症を抑えます。

4. 挙上

患部を心臓より高くすることで、腫れや炎症を抑えます。

5. 痛み止め

市販の痛み止めや、医師が処方する薬を服用することで、痛みを抑えます。

6. 装具

膝を固定したり、サポートしたりする装具を装着することで、膝への負担を軽減します。

痛みや炎症を抑えます。

7. 理学療法

理学療法士による運動療法やマッサージを受けることで、筋力や柔軟性を向上させます。

痛みや炎症を抑え、膝機能を改善します。

保存療法のメリット

  • 手術と比べて侵襲が少ない
  • 回復が早い
  • 日常生活に支障をきたす可能性が低い

保存療法のデメリット

  • 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
  • すべての症状が改善するとは限らない
  • 生活習慣の改善など、患者の協力が必要

保存療法が効果的な場合

  • 軽度から中等度の膝痛
  • 手術を避けたい場合
  • 全身麻酔がかけられない場合

保存療法が効果的でない場合

  • 重度の膝痛
  • 保存療法を試しても症状が改善しない場合
  • 日常生活に支障をきたしている場合

保存療法を受ける際の注意点

  • 医師の指示に従う
  • 痛みがある場合は無理せず安静にする
  • 運動療法やマッサージは、理学療法士の指導を受ける
  • 生活習慣を改善する

保存療法は、膝痛の根本的な改善を目指すための重要な治療法です。

医師と相談しながら、自分に合った保存療法を選択しましょう。

適切な治療を受けることが大切です。

※ 上記の情報はあくまでも参考であり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。

膝痛の予防

膝痛を予防するには、以下の点に注意が必要です。

  • 適度な運動
  • 筋力トレーニング
  • 体重管理
  • 正しい姿勢
  • バランスの良い食事
  • 十分な睡眠
  • ストレス解消

当院では、姿勢矯正と自宅で簡単にできるトレーニング方法をご提案しております。

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こんなお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

患者様の症状やライフスタイルに合わせて、根本的な改善方法をご提案しております。

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